かなは, 漢字にくらべると少し小さめなのが普通です. 多くのフォントはそのようにデザインされており, また仮名に大仮名と小仮名を使い分けることができるものもあります.
下の図は, 1行目から3行目までが通常のリュウミンライト, ヒラギノ明朝ProW3(MacOS X Public Beta)平成明朝W3(Adobe), の例です. 平成明朝W3では, かなが漢字のように大きいことが分かると思います.
平成明朝W3で印刷するものを読むと, かなが大きく, 自己主張しているように感じます. 圧迫感というか, 紙面がうるさい感じがします.

さて, 4行目は, 平成明朝W3のかなを漢字の90%にしたものです. 24ptで入力したものなので, 21.6ptにしました. そのまま縮小するだけですと, 文字間隔がつまりますので, 97/1000emトラッキングしてあります(目視で, 上3行と同じ幅になるように調整). かなが少しおとなしくなったように感じます. ただ, その分, 高さが足りなく偏平な感じもします.
かなが少し偏平に感じることを, 縦方向に5%伸ばして調整したのが5行目です. 長体は, 幅を狭めてつくるものなので, 実際には 22.68ptの正体を入力し, 95.24%の長体にしたことに相当します. 偏平な感じは弱くなったように思います. しかし, カタカナは, 伸ばさないほ うがよいように感じます. (6行目と7行目には, 比較のために通常のサイズのリュウミンライトとヒラギノ明朝ProW3を再度提示しています)
TeXで組版する場合には, タイプセットには従来どおりのmin10.tfmやjis.tfmを使用することになります. 出力する際に, virtual fontでひらがなやカタカナのフォントを補正したものを使うことで実現できます. min10.vfを置き換えることになります. もともと, デバイス依存のフォントについて, 使用できるフォントで置き換えて印刷するためのフォントがvirtual fontですから, このような用途にこそ使用されるものでしょう. しかし, virtual fontを作成するためには, virtual fontのことや出力に使用するプログラムのことを理解している必要があり, 手軽とはいえないのが残念です.
さて, 実際にTeXで組んで, ひらがなとカタカナのサイズを調整してみました(2001.2.18追記). サンプルは, アスキーの配付物に含まれている jtexdoc.tex の1ページ目です. まずは, 調整なしの平成明朝W3です.



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