フォントワークスの字々放談「ウロコの話」によりますと, 明朝体が明朝体にみえるのは, ウロコがあるためだそうです. リュミンライト, ヒラギノ明朝Pro W3そして平成明朝W3のウロコを比較してみます.
下の図では, 左がリュウミンライト, 中央がヒラギノ明朝Pro W3, 右が平成明朝W3です.

ウロコは, 横棒(右上)では, どのフォントも三角形です. しかし, 縦棒では, リュウミンライトと平成明朝W3は, 形状が違います. ヒラギノ明朝Pro W3は, 両者の中間型だがやや平成明朝W3に近いようです. また, リュウミンライトでは尖った角があることが分かります.
リュウミンライトの尖った部分は, ウロコだけにみられるものではなく, 左下のはらいにもみられます. 鋭い角をもちながら, 青で囲んだように, ゆるやかな膨らみや曲線も多用されているデザインということができるでしょう. 初期の 300 dpi の LaserWriter で印刷するのには, ちょっと酷なデザインともいえるでしょう(木偏の下半分が妙に太ったりしたのはそのせいです).
平成明朝W3は, これに対して尖った角をつかわない, 棒に膨らみをもたせておらず直線的です. 平成明朝W3は, もともと低解像度で印刷しやすいことをデザインの方針にしているときいたことがあります(エンジニアによるデザインで, フォントデザイナによるデザインではなかったかもしれません).
ヒラギノ明朝Pro W3は, 両者の中間的な特徴を備えていると思います. 全体的に, がっしりした感じがします. ヒラギノ明朝Pro W3で印刷すると, リュウミンライトできれいにみえていたものは, 全体的に黒っぽくみえるかも しれません.
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